世界中で新型コロナウィルスの感染が拡大している中、いままで経験したことのない未曾有の生活の自由が奪われています。
現在は生活に不必要なことや通勤も制限され、在宅勤務で働く環境の整っていない自宅でのリモートワークが続く事で、カラダの不調をきたす方が増えてきました。
過剰なストレスや不安により、以前に痛めたところが再び痛くなってくることもあります。
カラダのみならず、コロナへの不安やストレスから来るココロの問題も心配です。
目次
なぜ?痛みが出るのでしょう!
先日、ご来院くださいました患者様からこんな質問がありました。
「なぜ・・・?痛みが出たり、出なかったり、繰り返したりするのですか?」・・・
「痛み」や「しびれ」は身体に調和が取れていない、いわば「カラダに不具合が起きた信号」(サイレン)です。
多くの方々は・・・
「痛み」があるかないかで「健康な状態にあるのか否か」で判断にしているのではないでしょうか?
実際、どこかに少しでも「痛み」があると、穏やかな気持ちでいられなくなってしまいますよね。
では、もし「痛み」を感じなかったらどうなるでしょう?
例えば、包丁で指を切ってしまったら・・・「痛い」ですよね。
「痛み」を感じることで包丁に力を入れるのを止めたり、切った手を引っ込めたりさらに大きな怪我になることを予防します。
もし「痛み」がなかったら、そのまま指を切り落としてしまっても気づかないかもしれません。
身体の中で何か異常が起こっている時、もっとも強烈な信号として発信されるのが、実は「痛み」です。
「痛い」という感覚があるから、人は自分の体の中に何か問題が起こっていると感じ、対策を講じようとするわけです。
「痛み」は私たちに危険を知らせてくれるありがたいものなのです。
「痛み」には急性の痛みと慢性の痛みの2種類があります。
(1)急性の痛みは・・・
どこかにぶつけた、とか、なんか刺さったとか、数分〜何日かすれば何もなかったようになくなる痛み。「痛い!」という不快な感覚だけ感じる。
(2)慢性の痛みは・・・
「頭痛」や「腰痛」など、痛くない時もあるけど、何日も何ヶ月も何年も痛みが出てる状態。
病院で特に異常はない。と診断されたけど、ときどき痛い。とか、
ある特定の条件で痛みが出たりとか。
「痛い!」という感覚だけではなく、不安や恐怖などの感情も伴います。
「痛み」は「脳での神経細胞の活動」の「結果」なんです。
脳の中での神経の細胞が興奮する活動を起こしているもののひとつとして、腰なり膝なりの神経の末端からの入力信号であります。
急性の痛みの場合には、神経の末端からの信号の割合が高く、
慢性痛の場合はそれ以外の感情、記憶、認知などいろいろな割合が高い。
ということが最近の研究で判りはじめました。
つまり、慢性の痛みは
痛みを感じる場所に原因があるわけではなく、脳が感じている「ストレス」だということです。
どこかが「痛い」というのは、「痛いから不快」、「痛いから不安」といった具合に、だいたい「感情」とセットになっています。
「痛み」は身体が出しているサイレン(危険信号)なのです。
身体のどこかに負担がかかっているから「痛み」で教えてくれている。
心のどこかに不安や不満があるから「痛み」で教える。
ですから痛みが出た時は、冷静に受け止めて観察しましょう。
実際に痛くてつらい時はそんなに余裕がない状態だと思います。
そこで「嫌だなぁ〜」と思わずに、しっかりとご自身の身体と向き合ってみましょう。
そして、痛みが楽になる姿勢、最適なポジションはどこなのか?それを探してみてください。
つまり、痛みによる「ストレス」を感じないポジションを探すこと。
その痛みは、筋肉や関節など身体の問題かもしれないし、
ストレスや不安などの気持ちの問題かもしれません。
病院で椎間板ヘルニアと診断されているから「痛い」わけではなくて、、、
「ヘルニア」という症状に対する漠然とした不安や、「ヘルニアは痛い」という思い込みや不安が痛みを憎悪させているということもあります。
腰そのものが原因ではないのに、なんでも「ヘルニア」のせいにして、追い込んでいることもあります。
例えば、、、
心から楽しんで何かをしている時や何かにすごく集中してる時は「痛み」がぜんぜん気にならなくなることはありませんか?
逆に、仕事に行く前に痛みが出る。人に会って疲れると痛みが出る。
これは、完全に「ストレス」からくる痛み。
不安を感じていたり緊張していたりすると痛みが出る。
嫌な事をやってるから身体はいつのまにか硬直して痛みが出る。
さらにイライラしてると痛みも増してきます。
痛みやシビレの原因の多くは本人が気づいていない
肩、腰、ひざ等の関節や筋肉のことを運動器といいます。運動器の疾患は、患者さん自身が気づいていない原因がほとんどです。
患者さんが、知らず知らずのうちに取っている姿勢や、偏った動き、
日常生活でのちょっとした癖の積み重ねが、
長い年月をかけて、症状を引き起こすバケツに溜まってきます。
患者さんにとって、そのバケツが壊れるか、満タンになった時に、痛みやシビレといった症状の水があふれ出してきます。
いわば、ダムが決壊したようなもの。
そうなると、つらい痛みやシビレのサイレンが常に鳴っている状態。
自分で湿布を貼ろうが、揉みほぐそうが改善する兆しが見えず・・・
そこで、我々のような治療院に訪れます。
ダムが決壊した場所はどこなのか?
そこは、どうして壊れてしまったのか?
もともと、弱かったのか・・・?
どのように、修理して、補強していけばよいのか?
もちろん、壊れた部分だけではなく、壊れたきっかけはどうなのか?
壊れるべきして壊れたのか?
いままでの生活習慣を、さかのぼってお聞きし原因を突きとめることもあります。
同じような症状を何回も繰り返しているようであれば、
・立っている姿勢、座っている姿勢はどうなのか?
・足の着き方、歩行はどうなのか?
・家事や仕事での動線が反復して悪い癖になっていないか?
日常生活上の癖を見抜き、指摘して改善していただきます。
<まとめ>
1、「痛み」や「シビレ」の合図が出たときは、危険を知らせるサイレンです。
2、「痛み」には急性の痛みと慢性の痛みの2種類があります。
3、その「痛み」は、筋肉や関節など身体の問題かもしれないし、ストレスや不安などの気持ちの問題かもしれません。
4、痛みやシビレの原因の多くは本人が気づいていない。
症状の出はじめは、黄色信号の状態・・・
繰り返し痛みが出て、サイレンが鳴りっぱなしの状態はバケツが壊れてしまっている赤信号。
赤信号になる前に身体のメ ンテナンスが必要です。
黄色信号で治療すれば容易に改善する疾患でも、悪化して赤信号になってしまってからでは治らなくなってしまう可能性もあります。
当院では、黄色信号の初期段階で来院することをお勧めします。
当院は患者様それぞれの症状や機能の低下した状態に対して、よりよいオーダーメイドの施術ができるように、、一人一人に適した治療法を選択し丁寧に施術します。