
このところ新型コロナウィルスの感染者がまた拡大してきました。
本日7月16日午前の段階で、東京都内での新たな感染の確認について、東京都の小池知事は「途中経過だが280台に乗せるだろうと聞いている」と述べ、16日の発表が280人台になるという見通しを明らかにしました。
1日の感染の確認としては今月10日の243人を上回り、これまでで最も多くなります。
しかし、、、
目次
情報はしっかりと捉えなければなりません
現在、感染者数が増えているのは、それに伴ってPCR検査の数も相当数増えているとういことです。
緊急事態宣言の出された4月と今月とではPCR検査の数が4倍に増えているようです。
ですので、緊急事態宣言前の感染者100名と現在の感染者数100人とでは意味合いが違うということです。
言い換えれば、緊急事態宣言前に現在と同じ規模でPCR検査を行っていたら感染者数は4倍になっていた
可能性があるという事です。
陽性率については、緊急事態宣言下にあった4月11日時点では31.7%だったのが、5月21日時点では0.8%、
7月11日時点では5.9%と一旦低下したものの再び上昇傾向にあります。
これに対しては警戒が必要ですが、感染者が増えている=緊急事態宣言下の状況と同じではないという事です。
また、感染者=入院患者(病人)ではないという事も認識しておかねばなりません。
厚労省の発表では、患者、つまり新型コロナによる症状がある人と、無症状病原体保有者、つまり新型コロナウィルスには感染しているけど症状が無い者=見た目は全くの健康人を明確に分けています。
感染者数のみを切り取って、報道されることが多く不安を煽っている部分があります。
しかし、厚労省のホームページでは上記のような詳しい情報も掲載されています。
新型コロナウィルスに対してのワクチンも特効薬が開発されていない以上、この感染症に対して警戒をする必要はあります。
情報を集めることは重要ですが、その情報を正確に読み解く事も必要です。
不必要に恐れるのではなく、正しく恐れること、正しく対策する事が必要です。
健康情報を正しく読み取ろう!
健康や病気に関するさまざまな情報は、インターネット上や雑誌、書籍、新聞などにあふれるほどある。
厚生労働省の調査では、健康に関する情報源として「いつも接している」と回答した割合が最も多かったのはインターネットの情報。
体の不調を感じて病気を疑い、スマートフォンやパソコンで情報を検索する人は多いようです。
ただ、その見たり聞いたりした情報がどこから発信されたものなのか、正しいものなのか、新しい情報なのか、良しあしを見極めた上で、自分の健康にいかしたいものです。
ヘルスリテラシーを研究する聖路加国際大学の中山和弘教授は「日本人は自分自身の健康に関することでも、目上の人の考えや権威的な情報に従う傾向が強い」と指摘しています。
情報を見極める際のキーワード「い・な・か・も・ち」
「い」・・・情報がいつ書かれたのか?
⇒ 健康や医学に関する情報は日進月歩なため、古い情報では、現在は否定されていることがあります。特にネットでは古い情報でも消えずに残っているので注意が必要です。
「な」・・・何のために書かれたのか?
⇒ よく見ると記事や画像の中に「広告」「PR」「i」という広告の表示がないか、商業目的かも?
「か」・・・書いた人は誰か、発信しているのは誰ですか?
⇒ 信頼できる専門家または組織ですか?
「も」・・・元ネタ(根拠)は示されていますか?
⇒ 出典や引用などで、科学的な根拠として専門分野の論文や具体的なデータが示されていますか?
「ち」・・・違う情報と比べましたか?
⇒ 他の情報と違う点はないか?
・問題解決のための選択肢が十分にそろっていますか
・各選択肢に必ずある長所と短所の両方が提示されているか
・同じ情報でも立場や専門の違いによって見方が違っていて、書き方や伝え方が違います。
<それぞれの頭文字をとった語呂合わせで「いなかもち」です。>
インターネットは世界中の情報を瞬時に手にすることができる点で非常に便利なものですが、それを利用したことで損出を被ったり、被害を受けたとしても、その責任は自分にあるということです。
情報を提供した人には責任を問わないことを知っておいてください。公開されている健康・疾病に関する情報、そして電子メールや掲示板、メーリングリストのコメントも皆そうです。
情報集めも大切ですが、情報が確かなものか、しっかり確認することを忘れないようにしましょう!