あなたはテレビやスマホ画面を眺めているとき、無意識に口が開いてしまってはいませんか?
緻密に出来ている人間の唯一の欠点は口で呼吸できてしまうことです。
口は鼻と違ってフィルターがないため雑菌やウィルスが直接に胃や腸、扁桃腺に入ってしまいます。
口で呼吸していると、口の中が常に空気にさらされるため、唾液が蒸発してしまい口の中が乾燥します。
すると、風邪をひきやすくなったり、細菌が繁殖しやすくなり虫歯、歯周病や口臭ほか、肌荒れ、老け顔、アレルギー、自己免疫疾患、自律神経失調症にも罹りやすくなります。
口呼吸は悪い癖なので、起きている時の癖で寝ている間も口呼吸になっています。
口呼吸は負荷が掛かる呼吸であるため、眠りが浅い、睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害や慢性疲労など、さまざまな症状や疾患を引き起こします。
また、慢性的に呼吸が浅いと、腎臓に負担がかかり、血圧にも影響するほか食道炎の危険性も上がります。
次のリストで2つ以上あてはまるものがあれば、口呼吸が習慣化している疑いがあります。
ぜひチェックしてみてください。
口呼吸が身体の不調を起こすのは、口は本来呼吸器官ではないからです。
唇は口に入れた食べた物がこぼれないようにし、言葉を発し、表情をつくるためにあります。
舌や歯も、口に入れた食べ物を識別し、消化しやすく、かみ砕くためにあります。
口は消化器官であって呼吸器官ではありません。
本来の呼吸器官は、鼻・喉・肺。鼻呼吸を前提に人間の体はできているので、口呼吸が習慣化すると、身体には何らかの不調やトラブルが出てしまう可能性が高いといえます。
喉を通して肺へ空気を届ける窓口は「鼻」から。
鼻は雑菌や空中のゴミをブロックしながら外気を吸い込むことができる仕組みになっています。
例えるなら「フィルターのついた高性能な空気清浄機」ということです。
あいうべ体操
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舌筋エクササイズ
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人間の生命を維持する上で欠かせない呼吸。
その原動力となる「呼吸筋」やお腹の深部にある「横隔膜」をトレーニングすることで姿勢を良くして、腰痛予防・改善。さらには基礎代謝もアップして、肥満を予防することできます。
腰痛は、体幹の筋肉が伸びたり、縮んだりする反応速度(筋収縮速度)が遅くなることで、不意な外力や体の向きを変えたり、物を持ち上げたりする動作対応が緩慢となり、腰部への負担が増大することで引き起こされると言われています。
体幹の筋収縮速度を改善する方法として「呼吸筋トレーニング」があります。
呼吸筋トレーニングを行うことで、姿勢や腰痛を改善することができます。
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