外反母趾の分類と進行

外反母趾は大きく分けて5種類に分類されます

外反母趾の治療には、次の5種類の中でどの種類の外反母趾に当てはまるかを判断することが重要です。

判断を誤ると、治るどころか逆に悪化することもあります。

(1) 靭帯性外反母趾


足指、足の裏側の筋肉が弱くなって機能していないため、足の横幅(横アーチ)を支えている横中足靭帯や関節が伸びてしまったり、緩んでしまい親指が小指側に曲がります。

(2) 仮骨性外反母趾


歩行する時、親指がねじれてしまい、親指の付け根を強く着きすぎるために、親指の骨がねじれて、刺激を強く受けるために、付け根が出っ張り、曲がったように見える。 

(3) 混合性外反母趾


(1)の靭帯性外反母趾と(2)の仮骨性外反母趾が両方合わさったもので、中高年以降いちばん多くみられます。

  (4) ハンマートゥ性外反母趾


生まれつき指が長かったり、歩行時に足の指先がハンマーのように縮こまっていたり、足指の第1、第2関節が上を向いてしまう人に多くみられます。このタイプの方は歩く時につま先の方から着いてしまう傾向があります。

(5) 病変性外反母趾

病的要素(リウマチやへバーデン結節)や全ての指が動かせなくなると、著しい変形やひどくなると脱臼を伴ってしまうこともあります。ここまで変形が強くなると手術しても、治ることは難しくなります。

 

外反母趾の実情と進行について

外反母趾で痛みを伴っているという人は、全体の約2~3割程度で、さほど多いわけではありません。

ただし、室内でのはだしの状態では痛まないが、靴の種類や形状によって痛みが出てしまう方が多いようです。

痛みがあるということは、炎症を起こして、外反変形が進行しているということです。

特に痛みがある方は、一刻も早い対応が必要です。

なぜならば処置が早ければ早いほど痛みが取れやすく、変形進行を最小限に抑えることができるからです。

また、親指が外側に曲がっていたり、親指の付け根部分が出っ張ってきているが痛みはない=安心ということではありません。

足や足指の変形のある方の約80%に、ひざ・腰・首の慢性痛や頭痛・肩コリ・めまい・便秘・不眠などの自律神経失調症状などがあります。                 

足に痛みがある、ないに限らず、足裏の土台が不安定だと身体の上部に起こる不調の原因になってしまいます。

<外反母趾の進行>

外反母趾の進行時期は
1、可逆(かぎゃく)期
2、拘縮(こうしゅく)期
3、進行期
4、終末期                        に分けられます。

【 可逆期】とは、足の親指が外側に曲がっていても、内側に曲げようと自分で力を入れたり、外から力を加えれば、簡単に指の位置が元に戻る時期です。靴をはいている間は、親指が押されて外反していても、はじめのうちは、靴を脱げば、筋肉や関節包、靱帯などの伸縮力によって、元に戻ります。

【 拘縮期 】は長い間、外反母趾が続いていると、内側の関節包や靱帯が縮んでしまい、親指を外側に曲げる筋肉も短くなり、拘縮(動かなくなる)が起き、手の指で足の親指を正常な位置に戻そうとしても、元に戻らなくなります。

【 進行期 】はさらに進行が続くと、親指のつけねの関節が、親指を曲げる筋肉や腱の上から、内側に外れてしまいます。こうなると、もはや靴に押されなくても、立って歩こうとして、親指に力を入れるだけで、親指が外側に曲がってしまい、外反母趾が自然に進行します。

【 終末期 】は外反母趾が進行していくと、ついには、親指は人差し指の下にもぐり込み、親指のつけねの関節は脱臼します。こうなると、親指を踏み返すのが難しくなります。親指を引っ張っても、脱臼して、もはやこれ以上外側に曲がらなくなります。

 

当院 では外反母趾の予防、治療に特に力を入れています。

疼痛緩和、外反した親指、内反した小指の矯正にはカサハラ式テーピング法にて対応いたします。 
外反した指を矯正したいとお考えの方には、靴の中敷インソール=足整板をご自分の足の状態に合わせて作成することを、お勧めいたします。
ご自分の足の形に合った靴やインソール・足整板で歩行することにより少しずつ外反状態が改善されてきます。

◆カサハラ式テーピング法 

◆テーピングソックス   


◆インソール=足整板